5ちゃんねる ★スマホ版★ ■掲示板に戻る■ 全部 1- 最新50  

■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

【ガクブル】地震の小説スレ2冊目【全員参加】

1 :M7.74:2005/11/19(土) 23:27:30 ID:YMW00659
前スレが残念ながら落ちてしまいました。
気を取り直して再スタートしましょう
-----------------------------------------------------------
地震やその災害にまつわるオリジナル小説を載せるスレです。
●テーマは地震、また関連の災害についてです
●識別のため、作者の方はペンネームやトリップ付けてください
●長い文章は何回かに分けたほうが見やすいかもです
ここで連載された小説に関する感想もドゾー

前スレ(dat落ち)
【ガクブル】地震の小説スレ【したい奴集まれ】
http://live18.2ch.net/test/read.cgi/eq/1127919933/

2 : ◆12at95.4iI :2005/11/19(土) 23:32:21 ID:S450kJGm
>>1 保管の仕事した
【ガクブル】地震の小説スレ【したい奴集まれ】
http://12at1995.net/2ch/eq_novel01.html

3 :M7.74:2005/11/19(土) 23:34:45 ID:CmtPnQ8+
http://free.prohosting.com/lightcat/cgi-bin/town/town_maker.cgi

4 :M7.74:2005/11/19(土) 23:34:58 ID:RNdIjJ96
ありがとう!ヨカタ(・▽・)

5 :M7.74:2005/11/19(土) 23:35:18 ID:CmtPnQ8+
http://free.prohosting.com/lightcat/cgi-bin/town/town_maker.cgi

6 :M7.74:2005/11/19(土) 23:36:20 ID:YMW00659
>>2
乙です!
とりあえずひと安心ですねw

7 :一人で頑張る!:2005/11/20(日) 00:46:52 ID:i0gDYmPr
スレ再建乙です!
今日の昼頃、続きを書こうとやってきたら、スレが落ちてて、かなり落ち込んでました(>_<)。。。

しかも!
保管乙です!
(自分で書いてて次回は何回目だったっけ?とか前回は何時で終わったんだっけ?とかで、ちょくちょく前の回も読んでいるので。。。苦笑)
他の方の話も気になっていたので、助かります!

感謝感激でつ〜(^0^)/

続きはまた明日以降にでも投稿したいと思います。
なんとか保守しないとですね〜。

8 :M7.74:2005/11/20(日) 02:51:57 ID:gyoUJsck
一人で頑張るさん続き楽しみにしてるよー
圧縮前にageで感想書くようになるべく気にしときます。一読者として。

9 :M7.74:2005/11/20(日) 10:08:17 ID:y/+Rg+Fi
ほす

10 :M7.74:2005/11/20(日) 11:04:15 ID:+mUDqUcg
死守

11 :M7.74:2005/11/20(日) 16:00:23 ID:gyoUJsck
続き待ち保守

12 :M7.74:2005/11/20(日) 16:03:50 ID:5DuAf8Z5
というか、なんでスレ数が70になる前に保守するんだ?

13 :M7.74:2005/11/20(日) 16:29:40 ID:UrPsqSNe
12歳さんの保管庫の漏れ追加しときます。
その1

288 名前:地震厨房 ◆ikExn4d2/Y 投稿日:2005/11/18(金) 19:53:16 ID:DgtepzYQ
体育館の片隅で、スクールバッグにさっきもらったばかりの
ペットボトルとカンパンをせっせとつめる。
昨日に増して避難して来る人の数は増えているようだった。
人と人との間を縫うようにして移動する。

「あの」
僕は、昨日知り合ったおばさんに声を掛けた。
「・・・あの、もう、僕、帰ります。色々お世話になりました。」
まるで友人の家に遊びに行ったときの帰り際のようなセリフだった。
「やあね、私は何にもしてあげられなかったじゃない。お世話になりました、なんて。」
「いや、でも、昨日は心細かったんで、お話しできて嬉しかったです。」
「それは私も同じよ。ありがとうね。」
そういうと、彼女は微笑んだ。母さんとそっくりな笑顔で。
彼女の下の息子が、きょとんとした顔で僕の顔をまじまじと見ている。
「・・・じゃあ、気をつけて帰りなさいね。しっかりね。
お家は遠いみたいだから、無理しないで。」
「はい。」
「ほら、ショウ、お兄さんにさようならして。」

ショウと呼ばれたその少年は、僕に小さく「さようなら」と言った。
「さよなら。」僕もそれに答えた。

僕は体育館を出た。

14 :M7.74:2005/11/20(日) 16:30:12 ID:UrPsqSNe
その2

289 名前:地震厨房 ◆ikExn4d2/Y 投稿日:2005/11/18(金) 19:55:12 ID:DgtepzYQ
ホールには、昨日よりもっと沢山の人が詰め掛けていた。
昨日の警察官のおじさんがその人たちを整理していた。
僕は簡単に挨拶をした。
「君の後輩だけど、この避難所にも避難していないみたいだし、
遺体も見つかっていない。役所の人がこの辺りの避難所や臨時遺体安置所
に問い合わせたけど、見つからなかった。」
「有難うございます。わかりました。」
「もう、家に帰るのかい?もう大丈夫なのか?」
「はい、一晩寝たんで・・・だいぶ、楽になりました。」
「そうか・・・。気をつけて帰るんだよ。後輩君、見つかったら可能な限り
連絡するから。」

僕はおじさんにお礼を言った。おまわりさんは昨日、寝ていないようだった。

ここにいたひとたちは、おまわりさんも、おばさんも、役所の人も、ボランティアの人も
みな一様に、目の下にうっすらとくまを作っていた。

それは皆が今まで生き延びてきた証。
きっと、後輩も同じようにくまをつくって、僕のことを心配しているだろう。
母も、父も、皆疲れきったカオで待っていてくれているだろう。
皆生き延びてる。絶対。

僕はおまわりさんにさようならを言った。
後ろを振り返って、鞄をもういちど背負いなおし、すっかり汚れた靴のひもを結びなおした。

そして、僕は出発した。

避難所の外に出てすぐに、斜めになったカーブミラーを見たとき、僕は気付いた。
僕にも、生き延びてきた証が、目の下ににじみ出ていることに。


15 : ◆12at95.4iI :2005/11/20(日) 17:33:39 ID:41fQQ/S4
あ、漏れてましたね。スマソ。
川崎多摩区さんのdat保管庫から引っ張ってきましたので、完全版になったはずです。
http://yachi.dip.jp/test/read.cgi/2ch_eq/1127919933/

というか、実は
2ch臨時地震板:全スレ保管所
http://yachi.dip.jp/2ch_eq/
を外部板として登録しておくだけで、2004年11月以降の過去ログはdat番号さえ分かればほぼ全て読めます。

16 :age:2005/11/21(月) 11:25:42 ID:b+xOXXIa
あげ

17 :M7.74:2005/11/21(月) 19:25:07 ID:0hL4sC5N
ただageるんじゃつまらんから小料理ネタ


カンパンの缶詰の蓋は、魚肉ソーセージ位なら切れる
簡単に捨てるな〜

18 :黒猫:2005/11/21(月) 21:29:46 ID:4aTfbF6H
こんばんは。
ちょっと忙しくしていたら、、、なくなっていて、、欝になってました。
が、続きがあるので、もうしばらく、こちらでお世話になります。
よろしくお願いいいたします。m(__)m

19 :黒猫:2005/11/21(月) 21:37:06 ID:4aTfbF6H
すーさんが「ちーちゃんはタバコは?」と話しかけてる。忘れてた!ちーちゃんも吸うんだ。「そうそう!行っておいでよ!少し歩くだけで気分が違うよ」
「足が痛いでしょ?」と私と、かおりでせったてる。
「じゃ、行ってくるかな、すぐ戻る」「いいって大丈夫!けーちゃんいるし、心配しないでごゆっくりね」背中に声をかける。ちーちゃんは指でOKマークうを作ると、
校庭の雑踏にまぎれてしまった。
「で、なんかさ新しい情報とかあった?」私はかおりとけーちゃんをかわるがわる見ながら話しかけた。「このグランドだけで5人の知り合いに会ったよ〜ねぇ〜けーちゃん?」と、
けーちゃんの顔を覗き込みながらかおりが言い、続ける「全員お客様だったんだけどね、3人は主婦なのよ、でさ、すーさんや黒猫じゃないけど
やっぱり旦那さんが、いまだに戻ってこないってすっごく心配していたよ。池袋勤務の旦那さんと、東京勤務の旦那さんと、大井町勤務の旦那さんだってさ、
ねえ、すーさんの旦那さんってどこ勤務だっけ?黒猫んとこのだーちゃんは新宿だよね?」すーさんが声のトーンを落として答える「茅場町」「ありゃ〜〜一番遠いかな?」と
かおりがことさら明るさを装い言う。「遠いしね、心配なのはさ、下町じゃない?こっちと違って、液状化とかさ、そういう心配があるんじゃないかって、、
だから、なんとなく嫌な感じがするんだよね」
とやっぱり小声でつぶやくようにすーさんは言う。私も、脳ミソフル回転して、「みのもんたのSOS」のこと、2ちゃんの情報を思い出す!
って、私、、、トホホ。もっといいソースはないのか?情けないがしかたない。なんでもいいや、明るい情報を引き出せ!脳ミソ!「どこで聞いたのよそんな適当なことぉ〜」と、
一番適当な情報しか持っていない私の口が言ってしまう。
出たとこ勝負。「なんだかさ、地盤が弱いと液状化して建物が倒れるだとかよく言ってるけどさぁ、アレだ、アレ。
絶対になるってわけじゃないんだし、それにだよ、万一建物が傾いたりしたって、旦那さんが無事ならいいわけよ!ねぇ?無事なら、そのうち戻ってくるって!時間がかかるのはしかたないって、
一番ここから遠いんだもんね!」と、私はボキャブラリーの少なさと、
説得力なさ過ぎで少し欝になりかけたけど明るい声で言ってみた。
かおりが「黒猫ってさ、妙に地震の事知ってる割には、今の発言はあんま説得力ないなぁ〜〜まあ、私は、すーさんの旦那さんは、絶対無事だと信じてるからどうでもいいんだけどね」ぐぎゃっ!あなたは鋭い。
別に詳しいわけじゃない、ただいたずらに怖がって、
2ちゃんの地震板を半年ROMっていただけなんだ!とカミングアウトしちゃいそうになる
自分を抑えた。やっぱり言えない。「ありがとう!だね、信じてればいいんだね。こういう非常時にうろおぼえの知識とかで怖がってもしかたないもんね。
私もテレビの地震特集とかを、適当に見すぎたから、
こんなこと思ってしまうんであって、かおりの言うように純粋に信じるってこと忘れてたわ。
ありがとう!なんだか今にも、ひょっこりと、戻ってきてくれる
ような気さえしてきたよっ!」すーさんの声に張りが戻った。本当にみんなすごいよ。私はすっごいいい友達を持った幸せ者なんだろうなぁ〜とつくづくかみ締めこう言った
「じゃ、だーちゃんは無事かなぁ?」かおりがプッと噴出す。「黒猫さぁ〜〜だーちゃんから、着信アリじゃなかったっけかぁ??エエッ?」
と凄むフリをする。
はいそうでした。忘れてました。
私も、みんなの素晴らしい意見を静聴して、だーちゃんの無事を改めてかみ締めたかっただけなんだけどな〜と心の中でつぶやき「アハハ〜すいませんでしたっ!
残念ながらだーちゃんは無事なんだよねぇ〜忘れていましたっ!」すかさずかおりに頭を小突かれる。「ば〜〜か、何が残念ながらよぉ〜不謹慎じゃ〜〜」
「ごめんなさい〜〜」
すーさんはそんな私らを見て
ニコニコしている。大人だぁ。そこにちーちゃんが戻ってきた。「悪い悪い、おまたせした」靴を脱いでブルーシートにどかっと座りながら言う。「いやはや本当に東京は壊滅的な被害を被ってるみたいだね」
と唐突に話し出す。せっかく場が和んでいたのに〜!「壊滅的って?なんか具体的にわかったの?」
とすーさんが顔を上げて聞く。

20 :M7.74:2005/11/22(火) 05:05:47 ID:OTmSaQo0
【臨時地震板の雲報告について】
現在投票中ですhttp://etc4.2ch.net/test/read.cgi/vote/1132415589/l50

21 :M7.74:2005/11/22(火) 05:06:29 ID:OTmSaQo0
【臨時地震板の雲報告について】
現在投票中ですhttp://etc4.2ch.net/test/read.cgi/vote/1132415589/l50

22 :M7.74:2005/11/22(火) 05:06:53 ID:OTmSaQo0
【臨時地震板の雲報告について】
現在投票中ですhttp://etc4.2ch.net/test/read.cgi/vote/1132415589/l50

23 :M7.74:2005/11/22(火) 05:07:17 ID:OTmSaQo0
【臨時地震板の雲報告について】
現在投票中ですhttp://etc4.2ch.net/test/read.cgi/vote/1132415589/l50

24 :M7.74:2005/11/22(火) 05:07:41 ID:OTmSaQo0
【臨時地震板の雲報告について】
現在投票中ですhttp://etc4.2ch.net/test/read.cgi/vote/1132415589/l50

25 :M7.74:2005/11/22(火) 05:08:04 ID:OTmSaQo0
【臨時地震板の雲報告について】
現在投票中ですhttp://etc4.2ch.net/test/read.cgi/vote/1132415589/l50

26 :M7.74:2005/11/22(火) 05:08:27 ID:OTmSaQo0
【臨時地震板の雲報告について】
現在投票中ですhttp://etc4.2ch.net/test/read.cgi/vote/1132415589/l50

27 :M7.74:2005/11/22(火) 05:08:50 ID:OTmSaQo0
【臨時地震板の雲報告について】
現在投票中ですhttp://etc4.2ch.net/test/read.cgi/vote/1132415589/l50

28 :M7.74:2005/11/22(火) 22:13:58 ID:uwpL+yWF
>>19
黒猫さんはトリップ付けないんですか?

29 :M7.74:2005/11/22(火) 23:31:42 ID:teQWL/0D
あげときます
みなさんの、いつも楽しみにしています
新作にも期待してます

30 :黒猫:2005/11/23(水) 14:26:15 ID:XSKOLPb3
>>28 つけた方がいいんでしょうか?よくわからなくって、、
少し続きいきます。

「まあ、どこまで本当か?わからないから、言うのはやめておくよ。デマだったら困るし」ちーちゃんが、すーさんの不安顔に向かって言った。
「そうね、いいや、聞かない。せっかく信じた矢先だし」すーさんが気丈に言った。「何々?何の話?」おいてけぼり食らった感のあるちーちゃんが聞く。

「すーさんの旦那さんの職場はここから遠いけど、絶対に無事で
ここに戻ってきてくれると、全員で信じている事を確かめ合っただけだよー」とかおり。「そっか、俺も信じてるよ。すーさんがこんな怪我したって元気でがんばっているんだもんな、
旦那さんは確実に大丈夫だよっ!」ちーちゃんが勢い込んで言う。「アハハ!ありがとう!本当に力強いわ!」と言いながら、すーさんが顔をしかめる「いっ、っーー」「大丈夫っ?」
ブランケットをシャリシャリ言わせながら、乱暴にめくる。巻きつけた白帯が血に染まっている。「ハンカチだけじゃ血を押さえられなくって、ガムテープの隙間からあふれてるんだよ!
通気性ないし、、一回取ろうで、もっとちゃんと処置してみようよ!」一番使えない私の提案だったけれど、みんながうなずいてくれた。「もっと休ませてあげればよかったね、、
話しすぎたね、すーさんも身を乗り出したり思わずしちゃうからねぇ、話してれば」かおりがいいながら、ゴミ袋を漁っている。「これ使おう」出したのはTシャツだった。「ハンカチなんて小さすぎたんだよ、
あの出血だったんだから、、ああっばっかだねぇ〜私もっ!」とかおりが一人でブツブツ言っている。けーちゃんが首に巻いたタオルを差し出す「これも使ってよ」
「いい感じじゃない?すーさん!ガムテープ剥がすのにちょっと引っ張るけど、、痛いかもしれないけど頑張って!」「うん」と言ってすーさんはきつく目を閉じている。ちーちゃんが、器用な手つきで、
血で滑るだろうガムテープを慎重に剥がしていく。
剥がれた。その下は、ハンカチがもはや傷と同化してしまったかのように、血にまみれている。ハンカチを取り除くと、血が、ツツーーと流れた。「水で流そう!」「わかった」
けーちゃんが持ってきてくれたペットボトルの水の栓をひねり傷に流しかける。
かおりがタオルで慎重にふき取る。だけど、、、やってもやっても血が止まらない。じわじわと湧き出てくるようだ。すーさんは歯を食いしばっている。「大出血ってわけじゃないけど、、
やっぱ、最初の処置がずさんだったのかな?血がとまらないもんね。どうしよう」かおりがつぶやいている。
う〜〜〜なんかなかったっけ??あ〜〜使えない文学部!自分の卒業学部を怨む事二度目。応急処置、、、応急処置、、、止血、、止血、、けーちゃんがふいに「止血点を押せばいいんだよ、でも、大出血じゃないから、
患部を圧迫するようにするだけで、止まってくるんじゃなかったっけ?」


31 :黒猫:2005/11/23(水) 14:28:41 ID:XSKOLPb3
ああ!!なんか聞いた事ある!それ!」と、うろ覚えだったけれど、きいたことのある言葉だったので即座に反応する私。「じゃ、綺麗にして、この血の出てるところを圧迫するようにすればいいの?」かおりが手を休めずに言う。
「まあ、しばらく止まらないだろうから、Tシャツを二枚にしようよ。
で、すぐに取り替えられるように、ガムテープはやめよう。剥がす時にすーさんが痛いだろうし」私が言うと、今度はちーちゃんがゴミ袋を漁って、もう一枚Tシャツを出す。よかったよ、手当たり次第だったけど、衣類を入れておいて、、、
心底ほっとする。「じゃ、いつまでも流していてもしかたないし、
Tシャツ二枚を圧迫しながら巻きつけて、筆を添えて、帯で縛ろう」ちーちゃんが言いさらに「強く巻くから本当に痛いかもしれない、、我慢ね」とすーさんの肩を軽くたたきながら続けた。私とかおりですーさんの足を軽く押さえる。
ちーちゃんが、縦半分に折ったTシャツをまず一枚巻きつける。
「そっか、ガムテープ使わないから、Tシャツで、筆を押さえるしかないか、、、」と一人でつぶやきながら、まだ血はにじみ出ていない、一枚目のシャツの上に、絵筆を添える。そして、絵筆がずれないように押さえながら二枚目のTシャツを巻きつけていく。
「黒猫っ!帯!」「はいっ!」と手渡し
ちーちゃんは、血でまだらになった白帯をうまく巻きつけていく。帯の一番端っこを、まきつけた帯の間に挟み、、「とりあえずこれで様子みるしかないな」「そうだね、まめにTシャツをとりかえよう、、って、あと何枚入ってる?Tシャツ!」
と思わず声が上ずる私。かおりがまたゴミ袋を漁り
出したのは、三枚のTシャツとパーカー一枚、ジャージの下一枚、バラバラの靴下が何足か、、「まいったなぁ、、まああるだけは使うしかないね。あとは、救援待って、本格的に処置してもらうのを待つしかないかもね」とかおりが判断する。
「そうだね、私らに出来るのはここまでかもしれない」
私もお手上げだ。もっと衣類持ってくればよかった、、、さっきほっとした気分が吹き飛んでしまった。「すーさん痛い?」かおりがすーさんを覗き込むようにして話しかける。「うん、、大丈夫。みんながここまでしてくれてるんだもん、大丈夫!
ガムテープ剥がす時は飛び上がりそうになるくらい痛かったけどね」
と顔を上げないまま小さな声で返事する。「やっぱり骨折もしてるんだよね、その上傷もひどいか、、」けーちゃんがボソリとつぶやく。「とにかくさ、明るくなればなんとかなるよ。このグランドに看護婦さんがいるかもしれない、体育館にいるかもしれない、
でも、夜が明けなきゃどうにもならない。だろ?
だから、すーさんもがんばってさ、俺らはもっとがんばろうぜっ!」ちーちゃんが男らしく言った。みんなでうなずきあう。時刻は午前5時半を回っている。もう日の出の時間じゃないの?空を仰ぐけど、星も月もないどんよりとした暗い空が広がるばかり。

32 :M7.74:2005/11/23(水) 22:08:55 ID:9tngcDDI
保守

33 :M7.74:2005/11/23(水) 22:37:33 ID:L36Sheif
地震ノイローゼスレが落ちた……

34 :M7.74:2005/11/24(木) 00:30:59 ID:tlDkxad1
保守

35 :M7.74:2005/11/24(木) 16:36:17 ID:k0/3r5r0
hosyu


36 :M7.74:2005/11/25(金) 00:34:10 ID:PwxA0ZG1
保守

37 :一人で頑張る!35:2005/11/25(金) 18:55:23 ID:rSXnisd/
大田をあの場所に残し、姿が見えなくなってようやっと3人はまともに歩き始めた。
誰一人口を開くものはおらず、皆無言のまま歩き続けていた・・・と言っても4人で歩いていた時よりも格段にスピードは落ちていた。
無理もない。歩き続けて疲労もピークに達している所に精神的なダメージまで負って、安心して休む場所もないのだ。
口を開けば大田のことばかり話してしまいそうだし、その事でそれぞれが悲しい思いをすることもわかっていた。だから誰一人として口をひらかないのだ。
とりあえず最初の予定通り、新宿中央公園へ向って歩いていた。
公園なら火災も起きてないだろうし休むことが出来るのではないかと考え、それなら新宿で広い公園と言えば新宿中央公園だと言うことになったからだ。
新宿御苑のように門があるわけでもないので入場制限のようなものはもうけられていないだろうと考えてもいた。
黙々と歩き続けて4時近くになってようやっと都庁が目に見えるところまでやってきた。
遠くからでも赤く焼けた空の向こうにそのシルエットが見えていて高い建物だが倒れずにそこに存在していることはわかっていた。
むしろそのシルエットを頼りにここまできたようなものだ。
近づいてみると外壁がところどころはがれた形跡があるけれど、殆ど問題ないようだ。
しかも遠くから見ていたときは煙に霞んでいた事もあり気がつかなかったのだが内部に明かりが燈っている。
震災後初めて目にする人工的な明かりだった。但し明かりがついているのは2階部分までだった。
さすがに都庁は東京都の心臓部だけに自家発電も整っているらしい。
亮子が初めて口を開いた。
「・・・なんか明かりがあるってそれだけでホッとするね・・・。」
智子も酒巻も静かに頷いた。
普段は何気なく感じている人工的な明かりだが、この真っ暗闇の中その明るさが人がそこにいるという証というか人の命のぬくもりを感じさえした。
都庁に近づくにつれ人が集まっていることがわかる。殆どの人がスーツ姿だ、皆帰宅難民なのだろう。
危険のない場所に誘導されて何か食べている人もいる。

38 :一人で頑張る!36:2005/11/25(金) 19:11:30 ID:rSXnisd/
都庁の回りには人が溢れ、帰宅困難者向けにロビーを開放しているようで外では炊き出しが行われていた。
混乱を避けるために人員が配置されており、都庁の周りはロープが張られ、近づくととにかく並ぶように指示された。
3人とも普段ならこの列は何の列なのかといった基本的な疑問が浮かんでもおかしくない状況であったが、今は何も考えたくないとにかく安全な場所で体を休めたいという思いで一杯だった。
特にこの明かりを見てからはその気持ちが一層強くなった。
新宿駅前から2時間近く、休憩らしい休憩もとっていない。口を開くことさえ億劫だった。
列は都庁の周りを一周するように連なっていた。3人ともため息をつきながら指示通りに最後尾に黙って並んだ。
しかし列の長さとはうらはらにゆっくりとではあるが確実に進んでいる。
流石に疑問に思ったのか智子はロープを持っていた職員に尋ねようとした。
その時だった。またあの地を這うようなゴゴゴゴゴ・・・・っという地鳴りが聞こえ、反射的に身を地面に伏せた。
揺れそのものは大したことはなかった。智子は誰に言うでもなしに「震度4程度か?」と口走っていた。地鳴りの割りに揺れなかったのでホッとした。
ゆっくりと起き上がって周囲を見回したが、悲鳴こそ上がったものの、これと言った騒ぎも起きていない。被害もなさそうだ。
「いつまで地震続くのかな・・・。」
すっかり亮子は涙も出ない、と言った感じでため息混じりに智子に問いかけた。
智子もため息をつきながら
「そうだね、2〜3日は収まらないかもね・・・。」
そういうと酒巻を見た。
いつものように酒巻はラジオを取り出し今の状況を確認している。
「震度4・・・津波の心配はなし。まだまだ今後も同程度の揺れには注意・・・って。」
そういうとやはり酒巻もため息をついた。
「当分続きそうだね・・・。」
亮子は再び深くため息をついた。
列はその後、30分かけて都庁の入り口まで4分の3というところまで来ていた。

39 :一人で頑張る!37:2005/11/25(金) 19:32:30 ID:rSXnisd/
ため息をつきながら待っているのは本当に苦痛だ。吐く息の白さがまたなんだか悲しい。
でもおしゃべりする元気はもう残されていない。今は気力だけで立っている状態だ。
しかも新宿駅の時とは違ってゆっくりとだが少しずつ列が動いているので立ち止まれない。
列が乱れないように監視している職員も「立ち止まらないで下さい。押さないで下さい。ゆっくりと進んで下さい。」と拡声器を使って叫んでいる。
ダラダラと歩きながら1時間もすると都庁の横へ出てきた。新宿中央公園も見えている。先ほどまで真っ暗だった空もほの明るくなってきた。
酒巻が時計を見ながら
「東京の今日の日のでは6時17分だって。津波の心配はないけど波の動きや変化に注意しろってラジオで言ってたよ。
あと30分もすれば日の出だな。」
やっと長かった夜が明けるのだ。酒巻が智子に小さく笑いかける。智子は夜があけるという事実それだけで少しだけ元気が沸いてくるような気がした。
智子も亮子も酒巻に微笑みかける。
都庁の前まで来る頃には静かに夜が明けていた。明るくなって見えていなかったものが見えるようになった。
それは想像を絶する街の状況だった。都庁にかかる橋は皆落ちてしまっている。歩道橋などは瓦礫にもならずそのまま倒れたようで道に横たわっている。
道路の車は端によせられたもの以外は皆ありえない方向を向き、こげてまだ煙が燻っているものもある。
太陽が眩しく感じるはずだ。太陽光を遮るはずのビルは皆殆ど倒壊してしまっているのだから。
智子は呆然と太陽を見つめていた。こんな状況でよく生きてこれたな・・・。
一人ではここまでこれなかったかもしれない・・・そう思って酒巻を見た。
酒巻は何を思っているのか太陽の光を顔に浴びるようにして瞳を閉じている。
でもそう思うのと同時に大田のことが思い出され、涙が頬を伝って落ちた。
亮子も同じようなことを思っているのだろう。しきりに鼻をすすりながら
「・・・太陽って暖かいね・・・。」
そうつぶやいていた。

40 :一人で頑張る!38:2005/11/25(金) 20:00:53 ID:rSXnisd/
程無くして列はゆっくりと進んで、都庁のロビーの中へと入って行った。
智子は周りを見渡しながら都庁で並ぶなんて展望台に行く以来だ・・・と、俊彦のことを思い出していたが、そのことを口にするのは躊躇われた。
もう限界だった。安全な場所を見てしまったせいかもしれない。緊張の糸は今にも切れてしまいそうだった。
しゃべるだけで疲労で倒れそうだ。ロビーにはずらりと段ボールとブルーシートがしかれ、帰宅困難者と思われる人が思い思いの格好で横たわっていた。
列は階段を登り3階まで行くようだった。流石に階段付近までくると列は停まっては暫くしてから動き出すといった感じになっていた。
階段の段差はありがたい。立っていないで座っていられる。座っている間に3人は飲み物を少しだけ飲んだ。
少し落ち着いたせいか亮子が口を開いた。
「ところでこの列って何?何で並ばされてるのかな?」
智子は余震でそれどころじゃなくなってしまったのだが、酒巻は余震が起きた直後に側にいた職員に尋ねてあった。
「安否確認をここでするんだって。会社名とか所属とか住所とかをここで記録として残しておくみたいだよ。」
亮子は首をかしげた。
「何でそんなことする必要があるのかな?」
智子は寂しそうな顔をしながら
「ここまでは無事でしたよ・・・って事かな?」
と亮子に言った。亮子は無言のまま納得したのか頷いている。
30分位して3階に上がってきた。ここも元々は都民に開放されている場所だ。
ここも人で溢れかえっていたが整然としている。
階段を上がってすぐの所に「新宿区民」「新宿区以外にお住まいの都民」「その他」と大きく書かれた看板が置かれている。
指示に従って3人とも「新宿区以外にお住まいの都民」のほうへ進み、最後尾へならんだ。
程無くして順番が来て酒巻が先に呼ばれ、そのあと別々の職員の下で確認作業に入った。


41 :一人で頑張る!39:2005/11/25(金) 21:08:36 ID:rSXnisd/
智子は疲れた顔つきの職員の前に通された。事務的にかつスピーディーに事が進む。
「通勤・通学もしくは社用ですか私用ですか。またどこから新宿へ来ましたか」
「社用でS区から水道橋に行きました。」
シャカシャカと小気味良い鉛筆の音をさせながら職員は手際よく書類を取り出した。
どうやら社用と私用では確認した書類を分けてあるようだ。
社用と書かれた書類束をめくりながら「S区」の分類を取り出している。
「会社名をお願いします。」
「株式会社 Sファクトリーです。」
職員は何か頷いている、同じ会社の方がいるのかもしれない。
教えてくれはしないだろう。この個人情報保護法が施行された昨今だ。
しかも不確定な情報を民間人レベルで流していいはずもない。案の定、
「私のほかにどなたかいらっしゃるのですか?」と聞いてみたが職員は
「お教えすることは出来ないのですよ。」ときっぱりと言い切った。
智子はそうだよね・・・と半ば予想はしていたもののちょっとがっかりした。
職員はそんな事はどうでもいいからと言わんばかりに今職員が記入していた書類を智子に突き出すと
「ここにお名前・住所・連絡先をご記入ください。」
書きながら自分の上の行に書かれた人の名前を見ることが出来ることに気がついた。
教えることは出来ないが見ることは出来る、暗黙の了解なのだろう。
Sファクトリーは5人ほど名前があった。4人は知らない人だったが一人は俊彦の友人だった。
良かった・・・自分だけではないらしい。
しかも横には時間も記載されていたので結構早い時間に被災したようだったのでもしかしたらもう家に着いて家族と再開しているかもしれない・・・そう思うと羨ましくて仕方がなかった。
しかし人をうらやんでいても仕方ないし、実際大田のことを思うとここまでたどり着けたことそれさえも奇跡的かもしれない。
すぐに思いなおして黙々と必要事項を記載した。
智子はそれまで自分の傷の状態をあまり深く考えていなかった。知れば痛みが増すから見ないようにもしていた。
記入しながら血がにじんで来て用紙にポタリとたれた。職員がすぐに拭き取ってくれたが記入を終えるとすぐに2階へ行くように言われた。
智子は2階へ降りる階段の手前の邪魔にならなそうなところで酒巻と亮子が来るのを待っていた。


42 :一人で頑張る!40:2005/11/25(金) 21:21:54 ID:rSXnisd/
智子のすぐ後に酒巻も記入が終わったらしく、智子の姿を見つけると笑顔で近づいてきた。
「僕の会社の同僚達もなんとか生き延びているようで、結構知り合いの名前を見つけた。」
と嬉しそうに話していた。智子も相槌を打ちながら「私も主人の友人がね。」話し込んでいた。
その間亮子は職員の指示に従って名前と住所と連絡先を書き記しているところだった。書きながら亮子は言うか言わないか迷いながら口を開いた。
「途中で友人が亡くなったのですが・・・。」
そう言うと自分の記入は終わったので職員の顔を見た。
「お亡くなりになったのを確認されたのですか?」
職員はちょっと煩わしそうに亮子を見上げた。亮子は小さく頷く。
「・・・何かその方の遺品はありますか?」
そう言われて亮子は酒巻の姿を探した。大田の身分証明などは全て酒巻が持っている。
「ちょっと待っててください。」
亮子は智子と酒巻の姿を見つけると走っていって、酒巻からカバンを受け取るとまたもといた席に戻ってきた。
亮子は大田の免許証、社員証などをを取り出すと職員に渡した。職員は亮子が記入していた書類とは別の書類を取り出した。
そしてそこに免許証から何か書き写している。亮子のIDカードと大田のIDカードを並べて見比べて確認もしていた。
「亡くなられた時間と場所をわかれば教えてください。」
そう言われて亮子は大田が亡くなった時間と場所、原因も詳しく説明した。
「ご遺体はそのままですね。」職員は書き物をしながら言った。
「そうです。・・・そのままです。」亮子は泣くまいとして深く息を吸い込んだ。
職員は記入を終えると亮子に「もしかしたら後ほどご連絡するかもしれません。」
と言い、亮子が頷くのを見ると職員は亮子の血の滲んだ右手を見ながら「2階で治療を行っていますので立ち寄ってくださいね。」と言った。
亮子を待っていた2人と合流すると2階へと向った。

43 :一人で頑張る!41:2005/11/25(金) 21:43:14 ID:rSXnisd/
2階はさながら野戦病院と化していた。
廊下やフロアーのいたるところに人が横たわっている。
手書きの案内板を見ながら簡易受付まで行くと、治療の為に名前と住所等の連絡先を書かされた。
その用紙は問診表も兼ねている様で、どこを怪我しているかなどを書く欄があった。
必要事項を記入するとその紙を持ったまま案内に従って奥へ行くと、やっと白衣を着た看護師が問診内容を頼りに傷の具合や箇所を確認しながら赤ペンで問診表に新たに何かを書き加えて別の看護師に渡している。
そしてトリアージ・タグと250ML入りのお水が渡された。3人ともタグの色は緑だった。手以外には主だった要治療箇所もないのでどうやら軽症の部類らしい。
「名前を呼ばれるまでお待ちください。」
そう言われどうやらフロアー内ならどこにいても平気なようだ。順番的にはかなり先になりそうだ。
治療が終わった人は1階に降りるよう指示を受けるらしい。しかし人数は減るどころか増えているような気さえした。
しかし落ち着いて座っていられる場所があるということは精神的なおちついが全然違っていた。
館内はそこまで冷え切っているわけではなく、居住性はかなり良かった。
3人は「朝ごはんがまだだったね。」と笑いながらまたカバンから亮子はおつまみチーズを取り出し、
智子はカロリーメイトを取り出し3人で分けて食べた。
お腹が空いているはずなのに、何も食べる気が起こらない。それでも食べなければこれからの帰宅道中で倒れてしまうかもしれない。
仕方無しに時間をかけゆっくりと味わうように少しずつ胃に収めていった。
そのせいか量は大して食べていないのに結構お腹にたまる感じはした。
食べ終わるとすることもないので周囲を見回してみた。
トリアージ・タグは殆どの人が緑色をつけているものの、中にはフロアーの片隅に運ばれてきたのか横たわったまま動かない人もいて、
その人の胸の上には黒いタグが乗せられていた。そういった人が増え始めると職員がどこかへと運んでいった。
智子は思わず目を背け、なるべくフロアーの端は見ないようにした。
ここまでやっとの思いでやってきてもなくなってしまう方もいるんだ・・・。
そう思うと胸が潰れる思いだった。
時刻はまもなく9時を迎えようとしていた。

44 :M7.74:2005/11/25(金) 23:24:28 ID:kpiU5txf
一人で頑張るさんのお話、
ただで読ませてもらうの申し訳ない気がしてきた…

45 :M7.74:2005/11/26(土) 00:32:33 ID:S8h6uLfo
>>44
そういう時は支援しとけ

>>41
つ@@@@

46 :一人で頑張る!:2005/11/26(土) 12:32:55 ID:P5w//fRP
>44
そう言っていただけるだけで嬉しいです!サンクスです。

>45
支援ありがとうございます!@×4、嬉しいです。

47 :一人で頑張る!42:2005/11/26(土) 13:07:25 ID:P5w//fRP
寒さの中で我慢して眠るのと違い、ここは風が入ってこない上に暖房こそ入っていないものの人が沢山いるお陰でバーゲン会場のように熱気に包まれていてフロアーは暖かかった。
そうなるとお腹も一杯になったことだし当然眠気が襲ってくる。亮子はすでに欠伸をかみ殺すのも無理といわんばかりに何度も欠伸をしている。
智子は今の亮子程眠いわけではないし、酒巻のように人の分までカバンを持ったりしていないので彼に比べると疲労度は低い。
屋外でない分ここは安全ではあるが個室のように完全なる安全が確保されているわけではない。
そこが不安だったので智子は起きていて、先に酒巻と亮子を眠らせることにした。
フロアーの片隅に山と積み上げられた毛布の山から自分の分を確保してくると二人とも今回は遠慮無しに、目をつぶるとすぐに寝てしまった。
とりあえず寝るのはまた1時間ごとと決め、名前が呼ばれたら起こすということになっていたが、それまではすることもない。
智子は二人の寝顔を見ながら昨日から今日までそしてこれからの一日のことを考えていた。
昨日は同じ時間帯は地震の予感に恐怖したがそれはまだ現実ではなかったためどこか他人事のようで、
そして不謹慎ながら地震の規模によりどれだけの被害が出るか想像出来ていなかった分イベントを待つようなそんな気分でもあった。
智子はため息をつきながら、昨日のいつもと変わらない朝の時間がとてもいとおしく幸せなものだったんだなと辛さをかみ締めた。
今日はこれからどうなるのだろう・・・とりあえず治療を終えたら出発なのか?それとも周囲の安全が確保されるまでここに留まった方がいいのか?
考えることは一杯あったが一人では何一つ決められそうになかった。
そして考えれば考えるほど悪い方向へ悪い方向へと考えそうなので、これからのことは考えることはやめにした。
何気なく携帯電話を取り出して見ると、ここも辛うじて1本だけ電波が通じている。
智子はまた災害ダイヤルに電話してみた。同じメッセージでもいいから俊彦の声が聞きたかった。
伝言再生を押してみると昨晩聞いたメッセージとは異なり、「ニャ〜」というジジの鳴き声の後に俊彦のメッセージが続いた。
「メッセージ聞きました。無事で本当に・・・本当に良かった。無理はしないでゆっくりでいいから気をつけて帰ってこいよ。」と入っていた。
俊彦が気を利かせてジジの声も入れてくれたんだ・・・二人?の声が聞けて本当に嬉しかった。目の端に思わず涙が浮かんだ。
今はこの伝言ダイヤルだけが二人をつなぐ糸だ。智子も
「今都庁にいて疲れたので一眠りして落ち着いたらまた出発します。」とだけ入れた。
怪我をしていて治療待ちだということや一緒にここまで頑張ってきた人が亡くなったことなどを言えば俊彦に余計な心配をかけるだけだと思ったからだ。
でも・・・俊彦の声を聞いただけでまだまだ頑張れそうな気がしてきた。しかも愛猫ジジまで励ましているかのようだった。
今頃はジジは俊彦と朝食を食べてるころかな?ジジのご飯は猫缶だから大丈夫だけど、俊彦は忘れずにお水もあげたかな?
俊彦はちゃんとご飯を食べたかな?買ってあったアルファ米、何味を食べたのかな・・・美味しかったのかな?と考えて一人で笑ってしまった。
こんな状態なのに人の心配も出来てる。そしてまだ笑うことも出来る。
案外人間って強いものだな・・・と智子は力強く思った。

48 :黒猫:2005/11/26(土) 20:30:31 ID:KToqCnaK
一人で頑張るさん、、本当に凄い。面白すぎる。
続き楽しみにしています。

なんだか疲れてシートの上で体育座りして膝に顔をうずめていたら、なんとなく校庭のほうのざわめきが大きくなってきている。
顔を上げるのがだるかったし、みんなも眠らないまでもおとなしく休んでいるようだし、、うるさいなぁなんて考えていた。だけどなんんだか視線を感じてゆっくりと顔を上げた。
「??」「おはよう!」みんなが一斉に顔を上げた!ブルーシートの端にだーちゃんが立っている!「だーちゃん!!!いつ??いつ?もどったのよおおっ!」私が思わず大声を上げてしまう。
だーちゃんが「今さっきだよ」といつものそっけないクールな態度をこの非常事態でも一切変えることなく返事する。
「それよりみんな大丈夫?黒猫がみんなにさぞかし迷惑かけたでしょう、すみません」って、、、ヲイヲイ!何にも知らないくせに〜〜いきなり私のことでの謝罪から入るかよっ!
「いやあ、だーちゃんこそ疲れたでしょ?俺らは大丈夫ですよ〜案外元気!すーさんがね、ちょっと怪我しちゃったけど、、命に別状は無いと思うんですよね〜」
ちーちゃんが大人の会話している。「これ、よかったらみんなで使いましょう」とだーちゃんが大きなシャリシャリ袋を差し出す。シートの真ん中に置いて漁ると、
「すっごいよ!だーちゃん!すごい!」かおりが言うが早いかソレを取り出し取り付けている。「さっすが〜〜やりますねぇ、だーちゃん、だーちゃんの会社の悪徳ぶりがこんなところで
役に立つなんてね」と皮肉たっぷりで言ってやる私。シャリシャリの中身は、携帯の充電器、電池を入れればOKなやつが沢山。これは、一儲けできるなってくらい。
だーちゃんの会社が何をやっているのかは詳しく誰にも話していないけれど、これを見れば誰かが気がつくかな?まあいいや。「いやああ助かるなぁ」「これで圏外が解ければなぁ」
「伝言の再生しちゃおっ!」口々に言いながら、それぞれが嬉しそうな顔して携帯をいじっている。「で、なんでこんなに遅かったのよ〜!だいたいさ、一番近いんだよ?だーちゃんの会社が!まったくもおおお!
一回着信くれたからよかったようなもののさぁ〜〜あれから何時間たってると思ってるのおお?すっごい大変だったんだからね!」とだーちゃんにむかって
キャンキャンと喚く私。「まあまあ、黒猫、とりあえずだーちゃんにも座ってもらってさ、水でも飲んでもらおうよ」ちーちゃんってばぁ〜甘い!「じゃあ遠慮なく」と言って、だーちゃんが靴を脱いでシートの上に乗ってきた。
胡坐を組んで、受け取ったペットボトルの水をゆっくりと飲む。
「もっと早く来たかったんだけどさ、ビルが崩壊したりはしなかったんだけど、オフィスの中はめちゃめちゃで、でも、あんな商売だから、やばい物がいっぱいなわけよ。それを社長命令で隠してたんだ。エレベータも動かないからビルの10Fから地下まで何往復もしてさ。
若い奴らはいいけれど俺には堪えたよ。
だけど、トップシークレットに値する物は、上のものが運ぶしかなくって、、、休むまもなくだよ。だけどさ、金に物を言わせたんだろうけど、昨夜なんか夕飯が出たんだぜ?びっくりだろ?暖める事は出来なかったけど、ちゃんとした弁当。で、俺は、最初から、
デスクの机の中に、これは絶対に必要になると読んで
携帯の充電器をかたっぱしから突っ込んでおいたのを持ち出して、一人2本づつ配られたペットボトルのお茶をもらってようやく解散になったんだよ。夜の10時頃かな」だーちゃんが一気にしゃべる。

49 :M7.74:2005/11/26(土) 23:55:10 ID:rvvwl5mG
保守

50 :M7.74:2005/11/27(日) 12:22:25 ID:RklnSoSR
がんばれ

51 :M7.74:2005/11/27(日) 17:33:25 ID:ww5vnKXr
徹底的に保守

52 :M7.74:2005/11/27(日) 22:30:37 ID:snrIAO8d
>一人で頑張るさん

毎回、更新されているか楽しみにしています。
すごく構成が上手ですが、普段何をされている方なのでしょうか?
とっても気になります。

53 :M7.74:2005/11/27(日) 23:43:47 ID:nwIa6pDY
保守です

54 :M7.74:2005/11/27(日) 23:49:43 ID:Z1gW3Xb7
うんこ まんこ ちんこ うんこ まんこ ちんこ うんこ まんこ ちんこ うんこ まんこ ちんこ うんこ まんこ ちんこ うんこ まんこ ちんこ うんこ まんこ ちんこ うんこ まんこ ちんこ




55 :M7.74:2005/11/28(月) 00:46:25 ID:BjEr1yow
21

56 :M7.74:2005/11/28(月) 20:38:31 ID:mgJv6bl4
ザ・ほしゅ

57 :M7.74:2005/11/29(火) 02:17:30 ID:YDN/Uq6y
一人で頑張るさん、黒猫さん、いつもハラハラしながら読ませていただいてます!
頑張ってください(*^∇^*)
保守

58 :一人で頑張る!:2005/11/29(火) 14:31:02 ID:vZ+YaZeE
応援してくださってありがとうございます。とても励みになります。

>52
フフフ・・・秘密です・・・っていうほど大した仕事もしてませんよw

>57
保守乙です!


59 :一人で頑張る!43:2005/11/29(火) 14:59:51 ID:vZ+YaZeE
ぼそぼそという話し声に気がつくと酒巻と亮子はもう起きていた。逆に自分がボーっとしている間に眠ってしまったようだ。
「ごめんなさい・・・眠ってしまったみたい・・・。」
と智子は頭を軽くかきながら二人に謝った。そういうものの、眠くてたまらない。
「仕方ないよ〜。この状況で寝ないほうが無理だよ・・・。やっぱり室内はいいね〜。
昨日の晩みたいに外で眠るのは結構眠りが浅いみたいだよね。グッスリねちゃったよ〜。
今度は智子さんの番だよ。」
そういうと智子に寝るように促している。酒巻も
「まだ呼ばれないみたいだから寝てても大丈夫そうだよ。」
そう聞いて智子は遠慮することももう出来ないくらい眠かったのでそのまま頷くと毛布に包まって眠ってしまった。
酒巻はあたりをぐるりと見回した。確かに部屋の端にいる人は怪我が重症そうな人がいるが、よくみると殆どは軽症の人ばかりだった。
「案外怪我人少ないね〜。」
亮子は体育座りに体勢を変えると毛布をマントのように羽織った。
「まぁ都庁の中に緊急医療チームがいること自体来て見て初めて知ったわけだから・・・。
多分他の怪我人や病人たちは東京医大にいったんだろう。すぐ近くだし。」
亮子は「あ・・・そうだね〜。」と頷きながらやはり周りを見回している。
白衣を着ている人がハンドマイクで名前を呼んでいる。
「あ!あたしだ!」
亮子は酒巻に「お先に行ってきます。」というと小走りに名前を呼ばれた方へと向かって行った。
白衣の人が亮子を見て名前を確認すると白いカーテンで簡易的に仕切られた個室へと通された。
こじんまりとした感じはまるで昔の保健室のようだった。
先生が来るまで座っているようにというと白衣を着た人は部屋から出て行った。
亮子はあたりを見回した。
机を並べて白い布をかけただけのベッドと思わしきもの。
消毒薬が入っていると思われる液体が入った、机にじかに置かれた洗面器。
小さな簡易机と椅子。
何もかもが急場しのぎに用意されたものばかりだった。

60 :一人で頑張る!44:2005/11/29(火) 15:21:11 ID:vZ+YaZeE
亮子は隣との境になっているカーテンの向こう側を何気なく見ていた。
多分今まさに処置をしているのだろう。カチャカチャという医療器具の音とギリギリという音が聞こえる。
何の音かと座っていた椅子から乗り出そうとした時、部屋に先生と看護婦さんが入ってきた。
亮子はちょっと慌てたが冷静を装った。先生はそんな亮子には大して興味がないといった感じに何か書類を見ている。
「う〜ん、手を怪我してるって?」
「はい。」
どうやら先生がみているのは先ほど記入した問診表のようだった。先生はまた何か書き込んでいる。
そして「傷、見せて」といいながら亮子の手を取った。
亮子は見ると痛みが増すような気がしてあまり見ないようにしていたのだが、そのとき初めて自分の怪我の状態をはっきりみた。
両手は全体が真っ黒でどこが怪我なのか良くわからない。でもまだ血が止まらずに滲んでいる箇所があり、そういったところはぱっくりと白く傷口が見える。
先生は「まず、消毒して、終わったら声かけて。隣にいるから。」そう言うと先生は部屋から出て行った。
看護婦さんは「ちょっとお待ち下さい」というと部屋から出て行って、暫くすると先ほど亮子の名前を呼んだ白衣を着た人と一緒にエタノールのボトルを1本と洗面器を手にもって戻ってきた。
「傷口が見えないと処置できないし、汚れたままだと化膿しちゃうからね。」そういいながら看護婦さんは真新しいエタノールのキャップを開けると亮子に手を出すように促した。
「相当しみると思うけど我慢して。」
そういうと亮子の前に机を持って来てその上に洗面器を置いた。
亮子は言われるままに洗面器に軽く両手のひらを上にして看護婦さんに差し出した。
白衣を着た人は亮子の両方の手首を後ろからかなりの力で押さえている。
なんでこんな風にされているのかが怖くなりながらも亮子は恐る恐る差し出した両手の指をゆっくりと開いた。
少しずつたらされたエタノールは亮子の手のひらへと零れ落ちた。
その瞬間目の前に火花が散るほどの痛みが手から電気のように体中に駆け巡った。腕を引っ込めようとするが白衣を着た人ががっちりと押さえているのでそれもままならない。
「あぁっぁ・・・。!!!」
亮子は声にならない声を上げた。看護婦さんは亮子の様子を見ながらエタノールをかけつつ軽く脱脂綿でこすった。
「ウグググ・・・。」
あまりの痛みに目を開けていられない。顔を背けながら声が漏れないように必死に奥歯をかみ締めた。
そっか・・・あの白衣を着た男性はこのためにいたんだ・・・と意識が薄れそうになる中で思っていた。
看護婦さんは「相当痛いね・・・小さな切り傷が沢山あるから・・・。」と言いながらもゴシゴシと汚れを落とし続けた。


61 :一人で頑張る!45:2005/11/29(火) 15:45:10 ID:vZ+YaZeE
両手が痛いだけで体中が痛い気がする。足先のほうまで痛みが電気になって駆け巡っている。
「はい〜〜〜我慢してね〜〜〜〜もうすぐで終わりだからね〜〜〜。」と看護婦さんは励ましながらも作業を続けてる。
白衣を着た男性は無言のまま亮子を押さえ続けている。
沁みるのに慣れてきたらしい。少しだけ目を開けられるようになった。恐る恐る見ると殆どの汚れは落ちていた。
しかし無数の小さな傷から出血が起こっていた。
手のひらの下から洗面器にたまったどす黒い液体が見える。看護婦さんは亮子の手を念入りにエタノールを浸した脱脂綿で拭くと洗面器の中身を側にあったバケツの中へと注ぎいれ、また亮子の手の下に洗面器を置いた。
肩で息をする亮子に看護婦さんは「ガラスが結構刺さっているからそれを抜くね。また痛いけど我慢してね。」と言った。
おそらく本来なら麻酔を使う処置だろうに、軽症の患者には使えないんだろうな・・・と漠然と思った。
看護婦さんは慎重にグローブをはめた右手の人差し指で亮子の指を1本1本撫でている。指先に硬いものを感じるのか、時々指を止めてはピンセットで何かを抜いている。
細かい破片を抜き取られる作業はそこまで痛くなかった。
指の破片をあらかた取り終わると手のひらの大きな破片を抜き取る処置になった。
右手の小指の下辺りに刺さった破片は見えている部分が少なくて、でもかなり中側に入り込んでいるようで、少しだけメスで切開して取り出された。
その間中、亮子はもだえ苦しんだ。叫びだしそうになるのでまた目をつぶり奥歯をかみ締めた。処置が終わるたびに汗だくで息も切れ切れになる。
そして隣から聞こえてきた「ギリギリ」という謎の音が歯軋りの音だったということに嫌でも気づかされた。
大きな破片が抜かれるたびに洗面器にカツンという音が聞こえる。
もう亮子は意識があるんだか無いんだかわからない状態だった。
朦朧とする中看護婦さんが「ちょっと右手を握ってみて?違和感のある所ある?」と聞かれ、恐る恐る右手を右って見ると先ほどまで手を使うたびにあった鋭い痛みが消えている。
「うん・・・大丈夫みたいです。」
「じゃぁ今度は左手」
そう言われ左手を握ると鋭い痛みが走った。思わず「痛ッ!」と口走っていた。
「まだ刺さってる所があるんだね・・・どのへんかな?」
亮子は恐る恐る自分の左手を小指から順番に曲げていくと痛みの走るのは中指の付け根から2〜3センチの所だとわかった。
表面に見えていないのでまた切開・・・そして最後の破片が抜かれた。亮子がフーとため息をつくと今まで以上に力強く白衣の男性が亮子の手を押さえつけた。
看護婦さんが手にしているのはオキシドールだった。亮子は小学生の頃転んで膝小僧をすりむいた時にあれを保健室で塗られて死ぬほど沁みたな・・・と思い出していた。
案の定、エタノールのそれ以上に沁みておもわず「グアァッ」と叫んだ。
「・・・終わりましたよ、よく頑張ったね。今先生を呼んでくるからね」
亮子は朦朧とした意識の中で目を開けて洗面器を見ると血まみれのガラスや鉄の破片が入っていた。


62 :一人で頑張る!46:2005/11/29(火) 16:02:30 ID:vZ+YaZeE
亮子は朦朧としていて、先生のされるがままになっていた。
先生は亮子の手のひらを確認して破片の抜き残しが無いかを入念にチェックしている。
そのため傷口が広げられて痛い。
「手のひらはいいでしょう。」そういうと看護婦さんは亮子の手のひらに薬と化膿止めのシートを張り、包帯を巻いた。
先生は頭を打ったほうが気になっていたようだが、ここでは頭の中の精密な検査が出来ない。
そのため目を見たり、舌を見たりした他は問診で吐き気が無いか、頭は痛くないか、眩暈はしないか、体のどこかが痺れるようなことは無いかを聞き、
全部の答えがNOだったので問題ないでしょうと言うことになり、頭の傷を手当てする為に顔も拭いてもらい、手当てをしてもらって処置は終わった。
一応落ち着いたら専門医の診断を受けるようにとも付け加えられた。
お礼を言ってよろよろしながら部屋を後にして元いた場所に戻ると、智子はもう起きていてしかももう処置が済んでいるようだ。
智子も顔が綺麗になっている。額に絆創膏をつけていたり手に包帯を巻かれているが亮子よりは軽症そうだ。
「亮子さん大丈夫?叫び声がここまで聞こえてたよ。」
智子はそういいながら亮子を心配そうに見上げてる。
亮子は脱力するようにその場に座り込み、
「もう痛かったよ〜〜〜。逆に処置されて死ぬかと思った・・・。智子さんは大丈夫だった?」
亮子はなんとなく手をさすりながら智子に尋ねた。
「私も一番大きな破片を抜く時は痛かったよ・・・。しかも気を失ったみたいで・・・。
その間に全ての処置が終わってた。」
笑いながら智子は右手の包帯を見せた。
「え〜。いいなぁ。私もいっそ気を失っちゃえば楽だったかもしれないのにな・・・。」
そういいながらカバンから水を取り出すと飲みながらあたりを見回している。
「酒巻さんはまだ?」
智子は頷きながら
「うん。亮子さんが呼ばれてその後すぐに酒巻さんも行ったんだけどまだ帰ってきてないよ・・・。」
二人して処置が行われている白いカーテンの方を見つめた。

63 :M7.74:2005/11/29(火) 21:55:16 ID:8ykIqxuj
ほしゅ

一人で頑張るさん
黒猫さん
地震厨房さん
頑張って~ヽ('ー`)ノ~

64 :M7.74:2005/11/30(水) 00:43:07 ID:86Y9icUb
続きが気になる〜
保守です
みなさん頑張って下さい応援しています

65 :M7.74:2005/11/30(水) 10:53:32 ID:3/lwqBmi
痛そう…
リアルで怖い
そうだよね。麻酔は貴重品になっちゃうんだよね。

66 :M7.74:2005/11/30(水) 12:29:23 ID:bhTdeaBj
もうダメだぁ〜!呼んでたら手に違和感してきた
手が気持ち悪いよぉ〜!

本当すごいリアルです!文章なのに映像見て気なるとか通り越して、自分が治療されてるみたいだった


本だしたら、かなり売れそう

67 :M7.74:2005/11/30(水) 15:54:59 ID:7fnwPsVF
軍手買ってくるぽ

68 :一人で頑張る!:2005/11/30(水) 17:20:59 ID:9yNIUHZE
>63、>64 保守乙です〜 
>65 多分、緊急性が高く尚且つ「助かる見込みが確実にある人」優先になりそうな悪寒
>66 自分でも手が痛くなりつつw
>67 軍手は絶対避難袋に入れておく。しかも宅配便のお兄さんがしてそうなゴムの部分のあるやつが良さそうです。

69 :一人で頑張る!47:2005/11/30(水) 17:46:27 ID:9yNIUHZE
その頃酒巻は脂汗を垂らしながら手の痛みと格闘していた。
亮子と同じくらいに処置室に通されて、どうやら亮子は無事終わったようだが自分はまだまだかかりそうだった。
傷が多い上に無理して瓦礫を撤去したりしたせいで手に刺さった破片が肉まで到達していたせいだ。
その破片は目で見て見えない位置にある。酒巻の破片は大半がそんな感じだった。
先生が慎重にメスを入れ、破片を取り出す。無意識のうちにもがく酒巻を押さえる為に数人がかりで処置を受けていた。
口には舌を噛まないように棒まで入れられている。
酒巻も気絶することなく意識が遠のきそうになりながらも自分の状況を確認していた。
洗面器には沢山の破片と溜まったどす黒い血が霞んで見える。
先生も看護婦さんも酒巻を必死で励ましている。その度に愛想笑をしてきた酒巻だったが、今は目を開けていることだけで精一杯だった。
肉に刺さった大きな破片が抜かれた時には思わず「ウアッ」っと叫び声をあげてしまったほどだ。
その箇所は無事に縫合も行われた。しかし傷はまだまだある。奥歯をかみ締め続け、顎が痛いくらいだった。
後どのくらいで終わるのだろう・・・神に祈る気持ちだった。
智子も亮子も視線を移した先から叫び声が聞こえ、思わず手をさすった。
「あの声・・・酒巻さんだよね。」
「うん・・・酒巻さんだったね・・・。」
酒巻の手の傷は自分達の中で一番酷そうだと思っていたので時間がかかるのも仕方ないとわかっていた。
酒巻が戻ってくるまでは眠らずに待っていようと話し合っていたが、まだまだかかりそうだ。
二人は一生懸命眠気を覚まそうとおしゃべりしたりしていた。
座って毛布に包まっていると眠気が襲ってくるので必要もないのにトイレにも何度も立った。
しかし動き回れば疲れるだけだと、結局座って毛布に包まってする事も無いので「しりとり」をしていたが、
智子が「む」のつく言葉を考えているうちに亮子がうっつらうっつらし始め、それを見ていた智子も治療の疲れからか眠ってしまった。


70 :M7.74:2005/12/01(木) 06:02:47 ID:B8NFYTVd
ほしゅ

71 :M7.74:2005/12/01(木) 23:59:15 ID:2+DL7ILj
ほっしゅ♪

72 :M7.74:2005/12/02(金) 00:30:48 ID:jap1ojny
>1
エロスが足りねぇ

73 :M7.74:2005/12/02(金) 14:40:28 ID:4tPTqiGW


74 :M7.74:2005/12/02(金) 16:19:54 ID:zZygiqQT
保守



75 :M7.74:2005/12/02(金) 22:46:58 ID:nUxJotMx
保守

黒猫さん、一人で頑張るさん。更新頼みます!!期待してます。

76 :M7.74:2005/12/02(金) 22:47:44 ID:nUxJotMx

ってsageてるしorz

77 :M7.74:2005/12/02(金) 23:54:49 ID:XaWYsSEc
そして、次回……感動の最終回!!

78 :ハリポタ〜炎のゴブレッド:2005/12/03(土) 00:00:36 ID:ikJGTNbw
ハリポタ 炎のゴブレッド感動の公開中!!



79 :M7.74:2005/12/03(土) 04:39:40 ID:w+DPsS3D
>80さん
つづき読みたい

80 :黒猫:2005/12/03(土) 18:43:11 ID:Dt06ZT0h
お久しぶりです。少し続きます。

「何人かで一緒に会社を出たんだよね、で、愕然だよ。新宿は壊滅してるんだもん。まじでびびった。
道路はもう落ちてきたんだろうな、看板とか瓦礫で一杯。普通には歩けない状態なのに人が多いわけよ、めちゃくちゃだよ。最初は驚いたけど、何人の死体見たかなぁ?
道端においてあるんだよ、お前見てない?」「えっ?ああ、ワタシはそこまでひどいのは
見てないや、、、」小声になるワタシ。続けるだーちゃん「俺だって帰りたいじゃん、必死だよ。人波かきわけ、進んでいくのはいいんだけど、まず関門だよ、
大ガードが崩壊して青梅街道を直進できないんだぜ、電車が脱線転覆しててさぁ、、いやああれはひどかった。」「脱線?転覆?誰か死んでた?」
ママの事が気になるワタシは焦って聞く。
「わからないな、でも、相当死んでるでしょ?レスキューも何もきていないんだってさ、俺が見た時点でね、自力で電車から脱出できた人だけが生き残ったんじゃないのかな?
いまだに、出れずに生死の境、、なんて人もいっぱいなんじゃないかな?」
「なんにもしてあげなかったのっ??生存者探しとか、なんでしてあげなかったのよっ!」と、正義を振りかざすポーズを一応する根性の曲がったワタシ。
「できるかよ、、、」うつむきながらだーちゃんが言った。固唾を飲んで私もみんなも次の言葉を待つ。「見ろよ」と言ってだーちゃんは胡坐を解き右足を輪の中に投げ出した。
「やだっ、、何?」かおりが小さく叫ぶ。「怪我?じゃないか、、、」とすーさん。その右足のスラックスの裾、黒い靴下にはなんともいえない嫌な光沢を放つものがたくさん付着している。
血だ。血がべっとりとついたものが乾いたんだ。

81 :黒猫:2005/12/03(土) 18:44:45 ID:Dt06ZT0h
「俺だって助けたかったよ。でもな、俺だって帰るために必死に歩いてるわけ、なのに目の前にいきなり死体があるんだよ、置いてあるわけ。
そりゃびっくりするし怖くなる。唖然として見下ろしていたんだよ、どうしていいかわからなくって、そしたら
その死体だと思った血まみれの手が、ヌッと動いて俺の足首掴んだんだ。一瞬ぎゅっと掴まれたけどすぐに力なく手ははずれた。
本当に死んでしまったんだろうな。若い女だよ。なんかできるか?その状態で?死んでしまっているんだよ。
死体安置所でも探して運んであげるのが道理なのか?そんな事言ってたら、ごろごろころがる死体をみんな運んであげなきゃならないだろ?
ひとりじゃできないことってのもあるんだよ。きっと今日はちゃんと収容してもらえるでしょ」
「そんなにひどいのか」ちーちゃんが小声で言う。「だからさ、死体じゃないのよ。生き埋めの人とかそういう人を助けなったの?って言ってるの」
半ば無駄だと思いながら私は言った。「だからさ、きりがないんだよ!助けなきゃいけない人ばかりでさ
誰を優先するわけ?そんなことは俺には決められないでしょ?」だーちゃんに毅然と言い返された。けーちゃんが「そうだよ、無理だと思う。
俺だって会社の人何人かで二人病院に連れて行くのに大変な時間がかかった上に死なせてしまった、こう言っちゃなんだけど、行きずりで
その上自分ひとりじゃ、正直たいした力になれないって思ってしまうだろうな」「そんなあ」とかおりが憮然としながら言い返した
「私とちーちゃんは黒猫の事助けたよっ!見て見ぬふりなんかしなかったよっ!頑張って助け出したよ!」
ちーちゃんが「黒猫の救出とは一緒にできないだろうよ、かおり」となだめる。気がつくとすーさんがちいさくすすり泣いている。

82 :M7.74:2005/12/03(土) 22:03:57 ID:J9C7Vp6y
更新乙です〜
続きも楽しみにしています
寒くなりました、風邪引かないように
頑張って下さい

83 :M7.74:2005/12/04(日) 18:26:13 ID:40sV9EiT


84 :M7.74:2005/12/04(日) 18:31:20 ID:0zGYI1yY
しゅ

85 :M7.74:2005/12/04(日) 18:45:22 ID:Xs9NZjav
おい黒猫、つまんなすぎ!

86 :黒猫:2005/12/04(日) 18:53:25 ID:odShJDD2
ごめんなさいっ!

87 :M7.74:2005/12/04(日) 21:40:24 ID:J3gEZvWl
私は黒猫さん応援していますよ!
これからも頑張ってくださいね。期待しています。

88 :M7.74:2005/12/04(日) 23:52:43 ID:5IwA93jl
黒猫さん
最初は読みにくいな〜と思っていましたが(改行ペースが)
長文なので仕方ないと思います
楽しみにしていますよ!!
気にしないで頑張って下さい

89 :一人で頑張る!:2005/12/05(月) 20:28:06 ID:CNJy9AIS
黒猫さんのお話好きですよ〜。
続き期待してます。

90 :一人で頑張る!48:2005/12/05(月) 21:00:04 ID:CNJy9AIS
智子は誰かに肩を揺さぶられて起きた。また起きているつもりだったのに寝てしまったらしい。
目を開こうとするがおそらくコンタクトレンズがガビガビになっているのだろう。痛くて半分も目を開けられない。
半分開いた目で見えているのは酒巻と思われるブルーのストライプのシャツだけだ。
「酒巻さん、処置は終わったの?」
「あぁ・・・最悪だった・・・。でも鋭い痛みがなくなって、止血処置がされてるだけでもありがたいよ。ところで亮子さんは?」
そう言いながらどうやら微笑んでいる様子だった。ぼやけた視界で周りを見たが確かに亮子がいない。
酒巻に逆に尋ねようとしたとき亮子が小走りで戻ってきた。
「これ、借りてきたから目を洗いに行こう!」と何かを智子に手渡した。
ぼやけた視界でそれらが辛うじて小さなボトルのようなものとケースのようなものであることはわかった。
「私もコンタクトレンズで、さっき起きたら目がガビガビして開けられなくて、酒巻さんが戻るのを待ってたんだけど・・・一足違いだったね〜。
手探りで処置室まで行って借りてきた〜。智子さんも時々目をかいたり無意味に欠伸したりしてたからコンタクトかなと思って。」
処置室で洗浄を済ませた亮子が智子をトイレまで引率する。ぼやけて見えるがこれで自宅まで帰るのは裸眼並みに怖い。
なんとかトイレまでたどり着くと鏡の前で洗浄液を目に直接差して瞬きをした。何度か繰り返すと目とコンタクトレンズに潤いが戻ってきて視界も良好になった。
「助かった・・・。もうこんな状態ならいっそ裸眼の方がいいかなって思ってたから・・・。」
そう言いながら智子は軽く洗浄液で人差し指の先だけ洗うとコンタクトをはずしてケースに入れ、シャカシャカ振ってみた。
「さっき私も洗ってもらったら凄かったんだよ〜〜〜。」と亮子がニヤニヤしてる。
「え?!」智子は振るのを止め、ケースの蓋を取って中を見てビックリした。
「ね〜ビックリするでしょ〜〜〜。」ケースの中の液体は黒くなっていた。
「こんなに煤けていたんだね・・・。」
「そうだよね〜あんだけの火災の近くを歩いてきたんだもんね〜。服がこんなに汚いんだから目だって汚れるよね。」
そう言いながら亮子は自分の服を見下ろした。黒いパンツスーツも白く煤けてしまっている。
智子は自分の服装を改めて見ながらケースの中の汚れた液体を捨て、新しい液体を注いでシャカシャカとまた振ってみた。
自分の服の汚れ具合も亮子に負けず劣らず相当なものだった。スカートなんてところどころに自分のものなのか定かでない血のシミがある。
お気に入りのスカートだったのにもう着れないな・・・とため息をつきながらケースを振るのを止め、中を見た。
もう大丈夫なようだ。中の液体もそこまで汚くない。智子はまた液体を目に直接いれシパシパと瞬きをすると処置室でもらったポケットテッシュで目の端を拭った。
目も相当汚れていたみたいで、黒いものがシミとなっていた。
恐る恐る智子はコンタクトレンズを目に戻す。何度か瞬きをしてみたが特に違和感はないようだ。

91 :M7.74:2005/12/06(火) 08:42:06 ID:KFTXlnyW
一人で頑張るさんage。
なんでそんなに細かいことが思いつくんですか?

92 :M7.74:2005/12/06(火) 23:25:06 ID:PkzuqPPV
1日1保守

93 :M7.74:2005/12/07(水) 13:24:40 ID:3IdaqRgX
保守

94 :M7.74:2005/12/07(水) 20:44:52 ID:fnUfahjE
保守

95 :hanryu>>>>>>1:2005/12/07(水) 22:05:11 ID:pB9gGbsE
韓流⇒hanryuの呼び名が不思議

国内⇒韓国名が多い地名と由来が不思議

韓国人⇒世界一頭脳明晰な不思議


96 :ヨンさまと韓流:2005/12/08(木) 00:15:44 ID:i8WDK7Qe
イケメン 肉体美 頭脳 身長・・・

胴長ド短足 日本男子と在日人の醜態 鼻につく・・・
日本お笑い芸タレ 鼻につく・・・


97 :M7.74:2005/12/08(木) 00:50:33 ID:8b6gECTP
すげーおもしろい
地震厨房の続きは?

57 KB
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

>>000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000
>>000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000
★スマホ版★ 掲示板に戻る 全部 前100 次100 最新50

read.cgi ver 05.04.00 2017/10/04 Walang Kapalit ★
FOX ★ DSO(Dynamic Shared Object)